にこにこ笑顔にご注意を

久しぶりに訪れた街で、昔昔のその街でのできごとがふと思い浮かんだ。

 

・ことの背景

当時私は、太くて多くてくせのある髪にコンプレックスを持っていて、

雑誌で見つけたカリスマ性のある美容師さんのもとへ、多少背伸びをしつつ、けっこうな金額を払って通っていた。

その人の、まるでアートのようなハサミづかいや職人のようなこだわりをもって

取り組む姿がとても好きだった。

ある時、その人が、自分のお店をかまえることになった。

当然のように、私はついていった。

 

・事実

初めて訪れた時のこと、お支払いをするときになって、スタッフの方が、「ご」と言ってすぐに“その人”をみた。

“その人”は、「8000円で」と言った。(※8000円は、辞める前のお店で払っていた額)

私は、8000円を払った。

 

  • 私の中で展開されたこと

新しいお店での金額は5000いくらかなのに、私だから以前と同じ金額をとった。

なんだかずるい。誠実ではない。ばかにされた気がする。悔しい。

新しいお店にもついてきたのに、私はサービスに値しない客なんだ。

淋しい。

それから私は、そのお店に1回も行っていない。

 

ずいぶん前のことなのに、忘れていない。

よっぽど感情が渦巻いていたんだな、と思う。

私、にこにこ笑いながらお支払いをしたのよね、その時。

 

内面ではいろいろな思いが暴れていたのに、

金額が変だと思ったなら、確認すればいいのに、

何事もないように、変に思われないように、波風たてないように、

取り繕った笑顔をした。

 

にこにこ笑顔の奥には、笑えない感情があった。

 

建前得意の日本人

当たり前すぎて、日常のひとこまに過ぎないとお思いかもしれません。

ですが、

nTechと出会って、nTechを共有する仲間と出会って、

人とのコミュニケーションがいつのまにか大きく変わりました、変えられるのです。

このすっきり感!安心感!気楽さ!

 

単にノウハウ的なコミュニケーションスキルが向上したということではなく、

観点の問題を理解することから始まり、

“仕組み”を理解することで、

根底からの変化がでて、

コミュニケーションにも劇的な変化が訪れるのです、

 

お互いが思いっきり循環できる関係性の和を広げていきたい。

にこにこ笑顔に隠された、相手の涙を感じとれる人でありたい。